基本設計中ですが、早めに地盤調査を行いました。このあたりは軟弱地盤が予想されます。もし地耐力が不足する場合には地盤改良工事が必要となり、予算計画に影響を及ぼすからです。
行ったのはスウェーデン式サウンディング試験(木造住宅程度の建物では、もっとも多く用いられる調査方法)。結果は予想通りの軟弱地盤で、支持層は10m位下でした。長さ11mの鋼管杭を36本打ち込んだ場合の杭工事費は約120万円。2階建延べ43坪の建物なので約2.8万円/坪のコストとなります。ここまで地盤対策に費用がかかるとなると、地盤置換工法も視野に入れるべきと考えました。単純に言えば、発砲樹脂の上に建物を乗せて、軟弱地盤の上に浮かせるという工法です。初めて聞いた人は驚きますが、土木の世界ではさほど珍しいことではありません。今後、実施設計完了の時点で見積もりを取り、結論を出す事にします。
掲載日:2006.03.31