~現場回想記~I 邸(30代子育て中のご夫婦)   #4 概算予算計画 

概算予算計画書
計画段階での概算予算計画書

基本設計中のI様邸で概算の予算計画に入りました。
建物の間取りや形が煮詰まってきたところで、可能な限りの積算をします。想定した構造材や仕上げ材、設備などを合計して建築費を割り出し、設計監理料や登記費用、水道加入金、引越し費用…などなどその他の諸費用も合計したプロジェクト全体の予算を算出します。
今回はあくまで間取りを優先して、構造材の見せ方から
仕上げまで、グレード変えて3パターンつくりました。
一番高い仕様と低い仕様とでは700万円以上の差額が生じています。要望と予算のすり合わせ作業はまだしばらく続きそうです。 

設計開始の時点で、お施主さんからご予算を教えて頂きますが、住宅展示場等のパンフレットから身の丈にあった豊かな発想など生まれてくるはずもなく、要望と予算はかけ離れています。 そのため設計の中で、住まいの重要性や社会性を再認識して頂いたり、経済観念を見直して頂いたり、暮らしについて、もう一度真剣な問いかけをする作業は、欠かすことが出来ません。 

 

掲載日:2006.04.07